高尿酸血症は、①尿酸賛成過剰型(12%)、②尿酸排泄低下型(60%)、③混合型(25%)に大別される。
排泄低下型と産生過剰型に鑑別することは成因を調べ、尿酸降下薬を選択する上で重要です。血清尿酸値は摂取した食事・飲酒により変動するため、少なくとも3日間はプリン体の多い食事や飲酒を制限し、24時間蓄尿と血液検査を行って1日尿中尿酸排泄量、尿酸クリアランス、クレアチニンクリアランスを計算して鑑別します(表)。
しかし、蓄尿や食事の制限を行わなくてはならず、外来診療では困難を伴います。そこで一般的に試験当日早朝より絶食した後、飲水負荷し、60分間採尿で行います。さらに、これも困難な場合や急を要するときは、随時尿の尿中尿酸値(mg/dl)と尿中クレアチニン値(mg/dl)の比を計算して大まかな鑑別ができます。
ただし、これらの検査は利尿剤や消炎鎮痛剤などの尿酸代謝に影響のある薬剤を服用している場合は2週間程休薬して実施します。
表.高尿酸血症の病型分類 |
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痛風発作中に血清尿酸値は必ずしも高値とはかぎりません。
尿酸降下薬のSEには十分に注意する(下記の表参照)