ヘノッホ・シェーンライン紫斑病(Henoch-Schoenlein Purpura; HSP)は、何らかのアレルギー反応で小血管に炎症がおこることで発症する疾患です。
全身の小血管に炎症をおこすので、消化管の小血管に炎症をおこすと腹痛、皮下の小血管におこすと紫斑、腎臓の小血管におこすと血尿をきたします。また半数以上で関節痛をきたすため、整形外科を初診するケースも多いです。
大多数は4-6週間で自然軽快しますが、稀にタンパク尿が続くときは腎症が重症化して腎不全に移行することがあります。このため、発症後1~2ヵ月程度は尿検査を継続する必要があるそうです。