TKAも全ての手術の例に漏れず、展開が成否に大きな影響を及ぼします。いかに上手に展開するかが、ひとつのチェックポイントなのです。
TKAでは膝蓋骨をどう排除するかがポイントです(THAでは大腿骨)。膝蓋骨を脱臼しにくい時は、下記のごとくの操作を順次行います。
① 展開が難しいことが予想される症例では、
medial parapatellar approachを選択する
② 大腿四頭筋の切離を延長する
③ 大腿骨外顆や膝蓋骨の外側に突出している骨棘を切除する
④ 膝蓋腱の裏側を脛骨から剥離する
(当然、脛骨停止部まで剥離してはいけない)
⑤ 膝蓋骨のラフカットを行う。
術野を全体として俯瞰して判断することが重要です。