大腿骨側で髄内ガイドを使用する場合、ガイドの刺入点は大腿骨のPCL起始部より0.5mm前方、前後像ではPCL起始部のほぼ前方です。要は大腿骨長軸の延長上なので、単純X線像で大腿骨軸の延長線が大腿骨顆部のどの部位に来るかを見ておくことが重要です。
髄内ガイドを刺入した時点で大腿骨遠位の骨切り量の差(だいたい内側の方が欠損している)を確認し、外反骨切り角度が大きく間違っていないことを確認します。また大腿骨軸に対して髄内ガイドが屈曲して挿入されやすいのでこれも確認します。
注意点として、髄内ガイドを大腿骨に打ち込む際には、関節面に少しコンタクトしている状態で充分です。ガイドが顆部にコンタクトしているのに更に打ち込むと骨切り角が変わります。