繊維筋痛症(Fibromyalgia; FM)は、脊椎関節炎(多発性付着部炎)や乾癬性関節炎との関連も指摘されています。
一応、1990年のACRで下記のごとくの診断基準があります。
・ 広範囲の痛みが3ヶ月以上続いている
・ 全身の18箇所の圧痛点のうち、11箇所以上で圧痛がある
診断基準自体が、かなりアバウトですね・・・。下記にFMについて解説をしているサイトのリンクをはっておきます。
繊維筋痛症友の会
篠ノ井総合病院 リウマチ膠原病センター 浦野先生のHP
いろいろな疾患が含まれている可能性が高いですが、大阪大学の橋本准教授によると30%程度の方に精神科や心療内科の受診歴があるようです。精神疾患合併の可能性にも注意する必要がありそうです。
従来の治療は①NSAID ②SSRI ③SNRI ④抗うつ剤 ⑤ノイロトロピン 等でした。①⑤以外は、整形外科医 / リウマチ医としては処方しづらいです。
2012年6月からプレガバリン(商品名:リリカ)もFMに伴う疼痛にも適応が拡大されました。整形外科医 / リウマチ医にとっても朗報ですね。